爪先の白い範囲が急に増えた、爪が白く浮いているなどの症状は、爪甲剥離症という病気の可能性があります。
この爪甲剥離症とは一体なんなのでしょうか?
- 突然起こる爪甲剥離症
- 爪甲剥離症とは
- 爪甲剥離症の症状
- 爪甲剥離症の原因
- 実際に診察に行った結果
- 爪甲剥離症による日常生活の弊害
- 1.爪甲剥離症の治療法(外因性)
- 2.爪甲剥離症の治療法(内因性の病気)
- 3.その他の治療法
- 実際に私が試している治療法
- まとめ
突然起こる爪甲剥離症
ある日気づくと、左の親指の爪先が白くなって浮いていました。
痛みなどの症状は全くなく、いつなったのか身に覚えもありませんでした。
そのうち治るだろうと放っておきましたが一向に良くならず。
良くなるどころか範囲がだんだん下に広がり、どんどんひどくなっている印象でした。
ネイルに凝りだして、数ヶ月前から爪を少し伸ばし、肌色のマニキュアをこまめに塗っていました。白い部分の見栄えが良くないため、親指にはさらに厚めにマニキュアを塗って誤魔化していました。
ある日、気づくと、右手の人差し指の爪の先端も親指と同じ症状が出てきました。
さらに人差し指までも範囲が広がってきてしまい、さすがに焦りはじめました。
さらに、さらに、それだけに留まらず、右手の薬指の爪の先端も白い部分が増えてきました。
ヒェェェェ〜 ₍₍⁽⁽(ી(;▽;)ʃ)₎₎⁾⁾
ネットで調べたところ、私の爪の症状は「爪甲剥離症」という爪の病気であることがわかりました。
爪甲剥離症とは
爪甲剥離症とは、爪甲が爪床から浮き上がった状態のことを言います。
多くは後天性で、原因はいくつかあります。
女性に多く、外傷などの外因性によるもの、化学物質による接触アレルギーによるもの、中には内因的な病気によって引き起こされている場合もあります。
放っておいても特に問題はありませんが、見た目が悪い、爪の間にゴミが入り不潔になり、そこから二次的に感染を引き起こしてしまう場合もあるため注意が必要です。
また、何らかの病気が隠れており、病気のサインとして爪に現れている場合もあります。その場合、まず病気の治療を行わなければなりません。
爪甲剥離症の症状
爪甲剥離症の症状としては、まず一番はじめに爪の先端から始まるのが特徴で、その後徐々に根元のほうに向かって進行していきます。
最後には爪が剥がれていきます。
そして爪の白色の部分が大きくなり、色も白色から黄色に次第に変化していきます。
また、指と爪の隙間部分にゴミや汚れなどが入り込み、人によってはしばしば部分的に汚い色になることもあります。
爪甲剥離症の原因
爪甲剥離症の原因は、先天性のものもありますが、多くは後天性です。
外因によるものでは、爪に針や棘が刺さるなどの怪我、キーボードやピアノなどの慢性的な外的刺激、マニキュアやジェルネイル、有機溶剤、ガソリンなど化学物質が要因で起こることもあります。
その他、内服している薬の副作用として起こる場合、カンジダによる感染症によるもの、紫外線によるもの、皮膚の疾患によるものなど、原因は実に様々です。
中でも、甲状腺機能亢進症によって爪甲剥離症が起こる場合もあるため、一度病院で診察してもらうことをオススメします。
実際に診察に行った結果
数ヶ月様子を見ましたが、一向に良くならず、爪の半分くらいまで浮きが進行した状態のまま停滞していました。
そこから酷くはなりませんでしたが、我慢できず、皮膚科へと行きました。
爪の見た目は黄色く汚い変色もないため、細菌感染はなさそうだと医師に言われ、一安心です。念のためカンジダなどを否定するため、爪の間の組織を顕微鏡で観察されました。
結果はやはり陰性でした。
すると、医師から衝撃的な言葉が…!
「爪甲剥離症という爪の病気でしょう。
原因は色々ありますが、原因は不明なことが多いです。治療法も特にないので、このまま様子を見てください。」
え…。薬とかなんも無いのかいっ!!
とショックでした。
このまま様子を見ろって…
様子を見ても全然良くならなかったから病院に来たのに。
色々な指に広がってきてるし…、これ以上ひどくなったら…(泣)
医師に、今後治ることはあるのかと聞くと
「原因が不明なので、もし原因があればそれが解決すれば治るかもしれません。治るか治らないかはなんとも言えません。治る人もいれば治らない人もいるので。水にはあまり触れないようにするとか、保湿するしかありませんね。」
とかなり曖昧なことを言われました。
そ、そ、そんなぁぁぁあ〜ヾ(。>﹏<。)ノ゙
こんな爪じゃ恥ずかしくて手を見せられない。
水を触らないとか無理に等しいです…
爪甲剥離症による日常生活の弊害
無症状である爪甲剥離症。有効な治療法も特にないと、医師からさじを投げられた訳ですが、私にとってこれは、大、大、大問題です。
まず、見た目が悪すぎます!
もう少し範囲が狭ければフレンチネイル?っても思えるけど、もう半分くらいいっちゃってて、完全にバイカラー化してます。
一見、
爪の水虫?感染症?不潔っぽい。
と人に不快感も与えかねません。
手先って結構見ている方もいると思うのです!!
指先のおしゃれに力を入れ始めていたところだったのに、マニキュアができなくなるのも悲しすぎます。
そして、一切爪が伸ばせなくなりました。
少しでも伸びてしまうと、作業中に誤って引っ掛けてしまうことが多くなったのです。
引っ掛けてしまった場合…最悪です。
私の悲鳴が響きます…。
普通に爪が付いている部分が半分あるので、引っ掛けると当然激痛です。
爪をペンチで剥がされる拷問と同じです!!
何度も痛い思いをし、爪からは出血し、数日間痛みが続き、もう深爪にしないといられなくなりました。
しかも、爪が浮いているのは、よく使う親指と人差し指です。指先が使えずかなり不便です。
私は、この病気になったせいで、缶のプルを開けられなくなりました。
爪先を使うシール剥がしもできないのです。
さらに、爪の間にゴミや汚れが入って非常に不快、不潔なのです。爪楊枝などで取らないと、詰まったまま。
また、髪を洗っていても、髪の毛が爪の間に挟まるし、料理をしていても爪に色々詰まります。
もうストレスフルです。
1.爪甲剥離症の治療法(外因性)
諦めきれず、自分なりに、爪甲剥離症の治療法について調べてみました。
調べた結果、やはり皮膚科の医師が言っていたように、爪甲剥離症の症状そのものの治療法というものは、はっきりとこれが効くというものはわからないのが現実のようです。
しかし、原因だと考えられる外的因子を除去することや、症状が出るきっかけとなっている隠れた病気の治療、日常生活での習慣を改善していくことにより、爪の状態が変わっていくこともあります。
いくつか有効と思われる一般的な治療法を見つけたのでご紹介します。
- 爪を保護(絆創膏や包帯など)する
- 爪を引っ掛けないよう短く切る
- 爪を清潔に保つ
- 爪の切り方は、スクエアカット(四角く切る)にする
- マニキュア、ジェルネイル、付け爪など化学的な刺激を与えることをやめる
- 爪の発育に効果のあるビタミン、カルシウム、タンパク質を摂る
- 水仕事の時は手袋をつける
他には、二次的な感染を防ぐことが重要です。
爪が浮いたその間には水分が溜まりやすくなり、真菌も繁殖しやすい状態になります。感染症になってしまうことで、より剥離症が治りにくくなってしまいます。
2.爪甲剥離症の治療法(内因性の病気)
- 爪水虫(爪白癬)
爪甲剥離症と似た症状になるので注意が必要です。
もし、爪水虫の場合は、カビの菌によるものが原因なので、抗真菌薬の内服、外用が必要になります。
診断を間違えていると、全く良くならないので、正しい治療を早く開始する必要があります。
- 甲状腺機能亢進症
女性が多くなる病気なので、もしかしたらこの病気が隠れている可能性も否定できません。
もし、甲状腺機能亢進症が原因で起こっているのであれば、ホルモン療法や手術、抗生物質や免疫抑制剤、抗真菌薬などの薬も使用される場合もあります。
- 貧血
貧血によっても爪甲剥離症の症状は現れようです。もし貧血があれば、まず貧血の治療を優先して行う必要があります。
3.その他の治療法
その他、ブログや記事の中で、効果があったと書かれていた治療法を紹介します。
- 敢えてスカルプネイルを行う
ジェルネイルやスカルプなど爪に刺激を与えことは、爪甲剥離症を悪化させるのでは?
と思ってしまいますが、スカルプをしていたら自然と治った!という書き込みを見つけました。
治るという保証がないばかりか、悪化させてしまうことも考えられるため、あまりオススメはしない方法ですが、上記の治療法で効果がなければ試してみるのも手かもしれません。
しかし、私はこの治療法、一理あるなと思います。
というのも、スカルプネイルって、自爪を抑え込む力が作用するので、深爪はスカルプで良くなることがあるのです。
以前、爪噛みが癖で、いつも深爪しでしたが、スカルプで爪噛みもなくなり、深爪もましになった経験が私にもあります。
ですから、爪甲剥離症にももしかしたら効果があるのでは?と期待できます。
- 爪の保護にホワイトテープ
ブログより画像おかりました。
http://soko-hakuri.kakei-lab.com/white-tape/
爪の保護のために、日中はこの医療用ホワイトテープを貼っておくと治りが早いという記事を見つけました。
湿ってもすぐ乾き、絆創膏より勝手が良いようです。
もちろん、手を洗ったり、手を使えば剥がれたり汚れてしまうので、1日に何度も張り替える必要があります。
また、夜は爪を乾燥させるため外して就寝します。
爪を保護する効果以外にも、剥がれて浮いている爪を抑え込み、新たに伸びてくる爪も浮かないようにしてくれる効果も期待できそうです。
- 尿素
爪甲剥離症の治療には保湿が有効的なようですが、特に尿素が良いという情報も見つけました。
https://bonsenpai.com/blog-italia20170912
こちらは残念ながら海外製品なので入手は困難ですが、これに変わる市販の尿素配合のクリームなどの保湿剤で代用できます。
尿素クリームで完治したと記載もあり、効果が期待できそうです。
- ステロイド
細菌感染などの病気を併発していなかったとしても、病院によってはステロイドを処方してくれるところもあるようです。
何も塗らないよりは、万能薬のステロイドを塗っておく方が効果があるような気がします。
- 東洋医学
中には東洋医学(漢方)を使って体質改善をし、爪甲剥離症を治すというクリニックもあります。
実際に爪甲剥離症が完治した例も載っており、どうしても改善がない場合は試してみる価値はあるかもしれません。
だいたい完治には4〜5ヶ月くらいはかかるようです。
- 食生活の改善
私の場合、外因性以外に食生活の乱れも関係していると思っています。
思い返すと、爪に変化が現れた頃、食生活の乱れがひどかった覚えがあります。
毎日麺類を食べ、野菜もほとんど摂取していませんでした。
かなり偏った食生活だったので、まずは爪を作る栄養素を意識したバランスのよい食事を心がけることが大切だと思います。
- 生活全般の改善
ストレスや睡眠不足など生活の乱れも、爪甲剥離症の間接的な原因になっている場合があるようです。
食生活以外にも、生活の見直しが必要かもしれません。
実際に私が試している治療法
①兎にも角にも保湿
とにかく、ハンドクリームをこまめに塗り、爪の先にはオイルで念入りに保湿しています。
一番右側は、薬局で購入したザンミーラネイルという自爪用浸透補修液です。寝る前にのみ使用しています。
ザンミーラネイル ザンミーラネイルI 10ml ネイルケア アットコスメ
先端がチューブタイプになっており、チューブを押し付けて爪の裏側にぬります。
成分は、PG・乳酸・尿素・グリセリン・水・水酸化Na・EDTA-2Naで、保湿効果の高い尿素も配合されています。
寝るときは、さらにシルクの手袋をつけて保湿を高めています。
②爪を保護する
日中はテープや絆創膏でなるべく爪を保護するようにしています。
結局すぐ剥がれちゃうし、テープで左の親指はスマホの指紋認証ができなくなったりと不便ですが…治すためには我慢です。
③サプリで栄養を補助する
今飲んでいるサプリ(30代からのサプリメント)にも、ビタミンやカルシウムなど含まれていますが、最低限の量なので、ビタミンやカルシウムのサプリを増やしてみることにしました。
しかし、サプリは補助的な役割なので、食事からもビタミンやカルシウム、タンパク質を意識したものを摂るようにしています。
④爪は短くする
深爪で見た目が悪くても仕方ありません。引っ掛けたりして悪化させないためと、浮いた爪の間が少しでも不潔にならないようにするために、ギリギリまで短くしています。
まとめ
爪甲剥離症は、治らず悩んでいる方も多くいますが、実際に治ったという方も確かに存在しています。
有効な治療法はないと言われていますが、少しでも可能性があるのであれば色々やってみるべきです。
私も自分なりに治療法を試して、完治したとお伝えできればいいなと思っています。
治ったという方がいれば、ぜひ治療法や経過など教えていただけたら嬉しいです。