私の通うクリニックでは、赤ら顔治療のための軟膏を処方してくれます。
その名もネー○クリーム。
これは、そのクリニックで独自に作成された赤ら顔治療のための薬で、他では決して手に入りません。
今回はネー○クリームについての情報をご紹介します。
※クリームの名前については今回一応伏せさせていただきます。
「赤ら顔」「クリーム」で検索すればヒットするかと思います。
[2021.10.11更新]
ネー○クリームの作用機序
血管は自身を広げる物質(一酸化窒素)を発生させて、縮まないようにしています。
このクリームは、一酸化窒素を出させない働きがあり、塗り続けることで血管を縮め続けてくれ、なんと、最終的に不要な血管をなくしてしまう作用があります。
対してミルバソゲルは、血管を収縮してくれる選択的アドレナリンα2受容体作動薬です。
効果は一時的で血管を無くしてくれる作用まではありません。
このように、同じ赤ら顔治療薬でも、ミルバソゲルとネー○クリームの作用機序は全く異なり、ミルバソゲルが「対処療法」なのに対し、ネー○クリームは「根治療法」なのです。
ネー○クリームの効果
ネー○クリームの使用に向いているのは、炎症の無い赤み(生まれつきの赤み、すでに炎症は引いているが、ケガや炎症後の赤みが持続している場合)です。
逆に向いていないのは、脂漏性皮膚炎、強い炎症なある赤みです。
ネー○クリームは、100人中100人の血液量が少なくなる作用を示しますが、持続して使用しないと効果が続かず見た目が変わるほどには至りません。
ある程度繰り返し塗り続けなくてはならず、早い人でも2〜3日かかると考えられます。
また、皮膚の表面で血管が細くなってくると、奥にある太い血管もだんだん細くなり、赤みがさらに減っていきます。
温度変化、感情の変化などで赤くなる人には効果があり、赤みのピークが低くなったり、早く退いたりするようになります。
この効果を得るには、毎日1〜2週間連続で塗り続ける必要があります。
◯ークリームの使い方
塗ってすぐ効くような感じがするが、すぐに効果がなくなるような場合は、皮膚で消費するスピードが早く蓄積できなくなっていることが考えられます。
その場合は、塗る量を増やすか、回数を増やすか、濃度を上げる必要があります。
効果が得られない場合は、治療法自体を変えるか、追加するか、悪化する季節を避けてもう一度行う、などの対策をすることが必要です。
ネー○が皮膚に残った時の化学反応による刺激を予防するために、しばらくはビタミンCローションを一緒に塗ります。
(初めに処方されます)
しかし、一ヶ月を経て副作用を感じない場合などは必須ではないので、クリーム単独の使用で大丈夫なようです。
起床時、入浴後などに患部に使用します。
ビタミンCローションを併用する場合は、先にビタミンCローションを塗ってからクリームを塗ります。
最低でも1日2回塗ります。
クリームは患部より広い範囲を塗り、使用量に迷ったら多めに使用した方が良いようです。
◯ークリームの期限と保管方法
◯ームクリームは熱に弱いため、処方されたら保冷剤と共に渡されます。
常温に放置されると、1週間で効果はゼロになってしまうため、冷所で保管しなくてはなりません。
冷所で保管しても1ヶ月程で効果が無くなってしまいますので、定期的な通院と処方が必要となります。
とりあえず初めは1%の濃度で処方を受け、効果を見ながら濃度を上げていくようで、HPを見ると8週間程度で皆良くなっているようです。
私もとりあえず1%濃度のクリームとビタミンCローションを処方されました。
クリームの値段は、1%(10g)で7,700円、2%(10g)で9,900円です。
(2021.10月現在)
まとめ
赤ら顔を根治させるための塗り薬は、今まで例がありませんでした。
作用機序を見ると、理に適っていると思いますし、赤ら顔根治への期待も持てそうです。
しかし、どんな薬にも言えることですが、継続してこそ効果が発揮できるものなので、根気強く通院する必要があります。
ちなみに、遠方で通えない方は、代引きでクリームのみの発送も対応してくれます。