赤ら顔治療には様々な治療法がありますが、その中で内服薬や漢方で治療を行っているクリニックもあります。
基本的に内服で赤ら顔が治るわけないと思って、最初は鼻から信用していませんでしたが、
サプリの効果を少なからず実感している今となっては、内服も効果があるのではないかという思いに傾いています。
漢方とは東洋医学からきていて、天然のものから作られている薬のため、一般的な科学的な薬と違って刺激が少なく、副作用の心配もほとんどない安全なお薬とされています。
〜漢方の考え方〜
漢方は「陰」と「陽」の考え方を用いています。
人間の体の構造やはたらき、病気の仕組みや治療法などもすべて「陰」と「陽」で考えることができ、病気になった時、体が不調になった時は、このバランスが崩れて起こるとされています。
陰性タイプ
・痩せ型の体質で顔色が青白い
・寒さが苦手、冷えの症状がある
・病気→病気が進み体力が落ちたという状態
陽性タイプ
・筋肉質のガッチリしたタイプ
・暑がりで胃腸が丈夫なタイプ
・病気→病気に対する反応が高まっている状態
このタイプを考慮した漢方の選択、内服が効果的です。そのため、自分がどのタイプに該当するのか考えた上での内服をおすすめします。
この考えを無視してしまうと、効果が半減してしまいます。
また、体内を構築しているのは
「気」「血」「水」
3つの要素で、これが体内を巡っています。
これらは、互いに助け合い、バランスを保つことで健康を維持しています。漢方の考え方は、このバランスが崩れた時に体の不調がでるとされています。
それぞれのバランスが崩れた時の状態です。↓↓↓
【気の異常】
- 気虚→気の量が不足した状態。気力や体力が低下して食欲がなくなり、疲れやすくなります。不正出血、胃もたれ、下痢等、消化器の機能低下による症状が出ます。
- 気滞→気の巡りが悪くなった状態。自律神経のコントロールがうまくいかず、精神的に不安定になります。イライラや不眠、頭重感などの症状が出やすくなります。
【血の異常】
- 血虚→血の量が不足した状態。めまいや立ちくらみ、肌荒れ、乾燥肌、手足の冷えやしびれ、不眠、不安感等の症状が出ます。
- お血→血の巡りが悪くなった状態。赤ら顔、舌の裏の静脈の変色(紫)、肌荒れ、吹き出物、便秘、身体の冷えやほてり、生理の異常等の症状が出ます。
【水の異常】
- 水滞→水の巡りが悪くなった状態。むくみ、手足や全身のだるさ、めまいや吐き気、肥満等の症状が出ます。
このように、漢方治療では、気、血、水に異常がないか診断し、気が不足していれば気を補う、気の巡りが停滞して入れば気の巡りを良くするといったように漢方が処方されます。
赤ら顔は血、水の異常として捉えられます。
この異常を取り除けば、赤みが改善されることが期待できます!
本来、漢方は病院で処方されるお薬ですが、手軽に薬局や通販でも購入することができます。
赤ら顔に聞くと言われている漢方をご紹介します。
漢方の上記の考えを知り、自分の赤ら顔タイプや体質を考慮した上で試してみてください。
興奮状態のタイプ
人前で赤くなりやすい人、怒ると顔が赤くなる人は、興奮すると体の血液の流れが激しくなり赤ら顔になります。そういったタイプには、それを抑えてくれる漢方が有効です。
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知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
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鼻から蝶の羽が広がったように赤いタイプ・更年期症状による赤ら顔・のどが渇く、頻尿やむくみに効果があるといわれています。寝汗や乾燥、手足が熱いなどの症状が見られる赤ら顔の解消に使用されます。
このタイプの赤ら顔は肝臓や腎臓に水分が足りていないことが原因で起こると考えられています。
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天王補心丹(てんのうほしんたん)
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血液の停滞が原因の赤ら顔の治療に最適です。天王補心丹は不安感が強く緊張で顔面が赤くなりやすい人や、更年期障害のほてりが原因で起こる顔面紅潮の改善に向いていてます。
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滋陰降火湯(じいんこうかとう)
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顔ののぼせ、赤ら顔に効果がある漢方です。体の興奮を落ちつかせてくれる作用があります。
血液の循環が悪いタイプ
血液の循環が悪く、体に必要な栄養分を送り届ける「血」の流れがスムーズに行かず停滞しているため、血管が広がりやすくなります。
血液の流れが停滞して悪い血がたまっている状態を「お血」といい、酒さや赤ら顔の改善にもこのお血を解消する漢方が有効です。
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桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
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陽性タイプの方に効果があります。
血行を良くする漢方で、温度差による赤ら顔に効果的です。
主に生理痛や生理不順、更年期障害、のぼせなどに用いられます。
血行を良くし、バランスを整えることで、のぼせや冷えを改善し、子宮などの炎症を沈めます。ホルモンバランスを整える効果もあります。
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桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
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陽性タイプに効果があります。
生理不順や便秘などに用いられる漢方薬です。血液循環を良くする他、便秘の改善、不安やイライラを鎮め気分を落ち着けます。顔色が良くのぼせぎみ、便秘がちな人にむきます。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
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陰性タイプに効果があります。色白で冷え性の人や、むくみやすい体質の人、生理が遅れる傾向にある人に向いています。
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温経湯(うんけいとう)
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皮脂トラブルがあるタイプ
皮脂が過度に出る事で、酸化が起こります。
赤ら顔の炎症を作る色々なトラブルを引き起こすので、それを抑える事は、赤ら顔の対策にもなります。脂漏性皮膚炎で赤ら顔になっているタイプに有効な漢方薬です。
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半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
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この漢方は皮脂の分泌を抑えます。皮脂が過剰に出ることで酸化がおこり、赤ら顔の炎症をつくるさまざまなトラブルを引き起こすので、それを抑えることは赤ら顔を治すことにもつながります。
気が滞っているタイプ
気が滞っているために熱を持ち、その熱が顔の赤みに繋がるタイプに有効な漢方薬です。
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加味逍遙散(かみしょうようさん)
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陰性タイプに効果があります。加味逍遥散は交感神経が優位に働きすぎることで起こるイライラや不眠、冷えの改善、また血流を改善する漢方です。血液の流れをよくして体をあっためるのと同時に体のほてりを冷まします。赤ら顔には以下の天王補心丹と合わせて処方されることが多いようです。
熱がこもっているタイプ
半身は熱く下半身は冷えているなどの症状がある場合、体内の熱バランスが悪くなって熱がこもっていると考えます。
熱のこもりはニキビやアトピーなどの慢性的な皮膚疾患、更年期のホットフラッシュの原因ともされており、赤ら顔の原因とも考えられています。
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黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
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体の上部に熱がこもりやすく、のぼせたように顔が赤くなる方に効果があります。その他、めまい、鼻血、高血圧にも処方される漢方です。
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白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
![]() 白虎加人参湯ビャッコカニンジントウ エキス細粒89 30包 のどの渇き ほてりを伴う皮膚炎 湿疹 かゆみ 第2類医薬品
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酒さ・温度差による赤ら顔・1日中顔が赤い方に効果のある漢方です。
白虎湯に人参を合わせた白虎加人参湯は、身体のほてりや喉の渇きを鎮めてくれる漢方です。身体の熱を逃がすことで、かゆみを抑える効果も期待できます。アルコール摂取時のように顔全体が赤くなり、1日を通して症状に変化が見られない赤ら顔の解消に向いています。赤ら顔のほか、初期の糖尿病治療にも使用される漢方です。
その他
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温清飲(うんせいいん)
![]() 【第2類医薬品】ツムラ漢方薬 温清飲エキス顆粒(24包)【ツムラ漢方】
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皮膚の乾燥を治す「四物湯(しもつとう)」と熱感や炎症を静める「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」を合わせた漢方薬です。
アトピー性皮膚炎や湿疹などの皮膚病に用いられます。アトピー由来の赤ら顔には効果があります。
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天王補心丹(のうほしんたん)
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精神を安定させる漢方薬です。気分や心持によって赤ら顔になってしまう方にお勧めです。赤ら顔には上記の加味逍遥散と合わせて処方されることが多いようです。
上記の漢方は、赤ら顔治療に効果があるとされている代表的な漢方で、他にも色々な漢方があります。
赤ら顔の原因は様々な要因が関与しているため、漢方も複数の組み合わせで処方されることが多いです。
漢方とはとても奥深いものです。
本当に効果を期待するのであれば、きちんと漢方に詳しい医師の元で診断してもらい、その人に合った漢方を処方してもらうことが一番です。(保険も効きますし)
しかし、赤ら顔自体、病気と捉えてくれる病院
が少なく、赤ら顔は軽視されてしまう傾向にあります。また、漢方を取り入れいる病院は多くても、赤ら顔自体に知識や経験のある病院となると、もっと限られてきてしまいます。
まず、漢方にも興味がある方は、手軽に薬局や通販で購入して試してみるのも良いかもしれません。
漢方はお薬ですが、すぐに効果の現れるものではなく、サプリと同等で、地道に続けてこそ体質改善が期待でき、内側から緩徐に治療していくお薬です。
しかし、体質に合っていれば早い方で、2週間くらいで効果を実感できる人もいるようなので、試してみる価値はあるかもしれません。
私も今の治療の効果が薄ければ、併用して漢方も試してみたいと思います。