カバー力のあるファンデーションの連続使用と、クレンジングや洗顔をしない生活で肌がボロボロとなってしまったわたし。
そこで出会ったのは赤ら顔の救世主、ステロイド軟膏でした。
ボロボロの肌に処方されたのはリンデロンというメジャーなステロイド軟膏でした。
顔用ということで軟膏ではなく、正確にいうとクリーム。
アトピーで小さい頃から皮膚科通いをしており、体にはよくステロイドは塗っていたのですが、顔に塗ったのはこれが初めてでした。
これが、使ってみて、衝撃でしたっ!!
ぐちゃぐちゃだった肌が、あっという間に綺麗になったのです。
そして驚いたのが…
頬の赤みが引いて、真っ白になったのです!!!
なんじゃこりゃ〜!と思いました。
こんなに長年悩んでいた赤ら顔が治るなんて!!
未だ嘗て見たことのない白い顔でした。
スッピンでも透明感のある均一な肌色、透明感すら感じます。
そこからステロイド軟膏の乱用が始まりました。
ちょっと赤みが出るとステロイド。
すると数分後赤みが面白いほど引く。
化粧が格段に楽に、そして楽しくなりました。
スッピンが怖くなくなりました。
自分の顔が、肌が好きになりました!
もう、ステロイドはわたしにとって美容液や下地代わりとなっていました。
しかし、また恐ろしいことが起こってしまったのです。
ステロイド軟膏の副作用
わたしにとってステロイドは魔法の薬でした。
塗って数分後から効果が現れ、夜塗って寝ると朝には綺麗な真っ白なお肌に。
でも残念なことに効果は一過性。
夜にはまた元の赤ら顔へ戻ります。
だからまた塗る。
その繰り返し。
すると、だんだんステロイドも効かなくなってきてしまったのです。
塗っても赤みが引かない。
そればかりか、湿疹も治らない。
しかも…
副作用で、全く赤みが引かず、むしろ赤みが一部酷くなった場所が出て来てしまいました。
それも当然でした。
ステロイドには強さがあり、リンデロンは強い作用の分類に入っています。
安全に使用できる期間は、顔の場合4週間と記載されています。
わたしの使用期間はこの期間を超え、そして顔のトラブルが治ってからも、自分ルールで下地代わりに自由に使っていました。
ステロイドで魔法のように赤ら顔が治った原理とは、ステロイドの作用に血管収縮作用と抗炎症作用があったからなのです。
しかし、使用していくうちに作用は半減され、副作用の方が目立って来てしまったのです。
一般的な副作用としては、肌が薄くなる、毛細血管が拡張する、多毛、皮膚の免疫系を抑えてしまう作用からニキビやカンジダなどの感染症を併発してしまう…など。
こんなにたくさんの副作用があったのです。
その中でも、わたしにとってあってはならないのが赤ら顔の増悪にあたる毛細血管拡張の副作用。
そんな副作用があるとは知りませんでした。
ステロイドは肌を綺麗にする魔法のような薬ではありますが、決して美容目的で乱用するのは危険です!
必ず使用期間、使用法は守るべきです。
赤ら顔の増悪は、ステロイドを休薬してからはだいぶよくなり、本当に肌がひどいときの使用のみに留めることにしました。